シワもいい
今回の割烹着になりたかったブラウスは、ベルギーリネン100パーセント。
水通しをして、店頭に出しています。
プレスして美しく着るのも素敵。
でも洗いざらしで店頭に並べます。
20代の頃、お客様に「麻はしわになりませんか?」と聞かれてあっさりなりますと答え、「あなた正直ね」と驚かれ笑われたことをいつも思い出します。 オブラートに包んだり嘘をつく理由はありません。
当時、今のようにリネンだ麻だと騒がれることもなく日本では夏物としてよくジャケットや、シャツなどに使われていて、涼し気だけれどしわになる少し厄介なものとして敬遠されていた事もありました。
麻はシワになります。
私は学生の頃から、麻のシャツやパンツ、ヘンプのカバンなど好きで着たり使ったりしていました。しわは、気にしていないというよりむしろ味わいがあって好きでした。そして、使い込んでいくと馴染んでいって、なんとなくトロンと肌に優しい感じがしました。
その麻をピンと、アイロンをかけて着るのもコーディネートによっては好きでした。
時代は「東京ラブストーリー」でしたから。紺ブレに合わせるシャツはアイロンでピッと!!
あれから20年以上経って麻のあり方が随分変わったように思います。
ノーアイロンでも素敵に着られるデザインの物も多く出回り、麻の良さをご存知の方もずいぶん増えたように思います。
また、オールシーズン使えるものとしての意識も増して年中販売する事も増えました。
19歳の時に買ったブルーの麻のシャツは、まだ健在。オリジナルの割烹着になりたかったブラウスも、そうやって「気取らず、ざっくばらんなまま」皆さんの暮らしに溶け込んで愛されるといいなと思います。
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