180度向こうの世界は

滞在先の長野のホテルで、楽しみにして食べていた琵琶のコンポート。本当に果物が美味しい。爽やかな甘みが、朝の体に染み渡ります。警報が鳴り響き、寝不足が続きましたが、沁みる沁みる美味しさ。

初日のモーニング、時間がギリギリだった為、なーんにも無くなってしまっていて、上にチキンか何か乗っていたであろう野菜がお皿にひいてある。イチオシである焼きたてオムレツのコーナーもクローズ。食いしん坊の私は、これはなかなか虚しいなぁと思いながら、お蕎麦のトッピングをおかずにとりました。外は台風が近づいてきて、強い雨と風。
あぁー被害が出なきゃいいなぁと思いながらふと朝ごはんを見つめました。
お水が出なくなったり、被害で物流が止まったりしたら、今虚しい気持ちで食べているご飯て…もしかしてすごいごちそうじゃない?!
温かいコーヒーも飲んで、スープも飲めて。
がっかりしながらご飯を食べていたけれど、台風のプレリュードを味わいながらもしもを想像するとだんだんありがたいものに変わってきました。すると、その時、クローズしていたオムレツコーナーの方がまたオムレツを作り出したのです。焼きたてふわふわのオムレツが、目の前に!!やったー!!
気持ちを180度切り替え感謝した途端やってきた小さな幸せ。
あぁー。こうやって幸せはやってきて巡るんだなぁ。
長野の台風で学んだ180度向こうの世界。

でも食いしん坊の私は、翌日から、早めの朝食にして、たらふく食べるのでした。てへ。

ある出来事を、幸せの角度から覗くと、案外辛いなぁとか悲しいなぁとか、イライラするなぁとか思う中にも小さな幸せが潜んでいるのかもしれませんね。

今日は、素敵な女性と青山で待ち合わせ。
幸せ時間を過ごします。


Lákura

1919年。札幌市すすきのの片隅で「質屋」として建てられた。2010年初夏。 煉瓦のグラデーションが美しいこの蔵は、Lákura分室としてオープンし、104年経った。(2003年新札幌でLákuraはオープンし、今年20周年を迎えた。)蔵ノ中デ宝サガシ。 服と食と音楽と♪ ビーフシチュー。今日も、笑い声とともに。 長屋的selectshop Lákura 。あなたの暮らしに寄り添えますように。