娘が帰国した。
メールや手紙ではなかなかスムーズにいかないため、直接行きたい大学へ突撃訪問と、語学の試験のための一ヶ月。
4歳からフィンランドへ行って建築家になりたい彼女の夢は変わらず、健在。
フィンランドで暮した一年も、今回の旅も彼女にとって特別なものになったと思う。
帰国した日の夜、彼女は大きな声でフィンランドで寝言を言って笑った。大したもんだ。
これから夢に向かってまた地道な努力と挑戦が始まる。楽しみだ。
最近、夢を持ったお年頃の子供達に会うことが多い。自分の子供達含めて、夢の話をする機会が増えた。子供の夢は偉大だ。
聞いているとワクワクする。
宇宙へ行きたい世界中飛び回りたい!!
なんて想像力たくましく清々しいのだろう。
現実を見なさいと大人は言うかもしれない。
それが必要となるときは必ず一時的なものでもやって来るから、子供のうちに沢山失敗も経験したらいいと私は思って子育てをしている。育児と言う名の育自で、親といったって先生といったって完璧じゃないし偉いわけではない。少し早く産まれただけの経験は、たかが知れている。みんな同じように大人の都合で箱詰めしようたってそうはいかない。
中高生の夢を聞くのはものすごく楽しい。
夢のある友達と話すのと同様ずっと聞いていたいなぁと思う。現にやんちゃな無謀な大人たちと飲みに行くのは楽しい。そして彼らの夢を聞くと次々出て来る大きな夢が。
50オーバーでも、40オーバーでも子供の時の夢と変わらないくらい大きな夢を持って生きることができる。叶える気満々のそして叶えてきた経験をもとにその延長線上にそれは存在している。実に面白い。
我が家の男子チームも2人で、夢の話をよくしている。それに必要な情報は提供する。
そして、あっけらかんとやりたいことはなんでも経験してご覧。堂々と失敗でもなんでもできる年齢。辛い思いをして辛さがわかる、悲しい思いをして悲しみがわかる。と伝えている。
なんでも経験しないと、本当のところの気持ちなんてわからない。卑怯な事や人を傷つけることなどしなければ大賛成。私もまだまだ失敗だらけだけれど、描いている色んな挑戦は続けたい。
コンサート後一週間経って、あのコンサートの意味が自分の中で落とし込めた気がする。
皆様からのあたたかなメッセージで、感じたことが沢山あった。有り難い。
子供達に刺激を沢山もらいながらやんちゃな大人のままでい続けたいと思う。
仕事柄、音楽のことで相談を受けることが多い。私は、ピアノの先生はしないと決めている。無責任なことはできないし、そんな力が自分にあるとも感じない。自分の演奏活動だけで精一杯だ。でも話を聞く事やその子の素敵なところを伝える事は出来る。
つまらない大人の言い訳に苦しむ年齢。多少やんちゃでも、味方の大人も必要なわけだ。
私にはものすごくやんちゃな味方がいつもそばにいた。祖父のはちゃめちゃぶりに私は楽しくて楽しくて仕方がなかった。
お前がどんなに悪いことしたって俺はお前の味方だ。口癖のように言う祖父。
お前がどんなに悪いことしたって…とは、流石に私はまだ言えるところまで達していないけれど味方でいたい。
最近仲良くなった子達は、次会うときはどんな表情を見せてくれるのだろうか。どんな話を聞かせてくれるのだろうか。
それも含めてLákuraは夢の形なのかもしれない。





Lákura

1919年。札幌市すすきのの片隅で「質屋」として建てられた。2010年初夏。 煉瓦のグラデーションが美しいこの蔵は、Lákura分室としてオープンし、104年経った。(2003年新札幌でLákuraはオープンし、今年20周年を迎えた。)蔵ノ中デ宝サガシ。 服と食と音楽と♪ ビーフシチュー。今日も、笑い声とともに。 長屋的selectshop Lákura 。あなたの暮らしに寄り添えますように。