2019年の〆
12月26日は、2019年最後のピアノのお仕事。HTBさんと朝日新聞社さんの共同企画。
フィンエアー新千歳空港からフィンランドへの直行便を記念して企画されたもの。
フィンランドに恋して。
シベリウスのもみの木やワルツ、ムーミンの弾き語り…フィンランド🇫🇮にちなんだものを少し。
カンテレ 奏者のあらひろこさんとも急遽一緒にやろう!!ということになって久々に譜面を起こしてみたり。フィンランド語で弾き語りしてみたり。
バタバタしつつとても楽しい経験をさせていただいた。
なんと言ってもトークセッションは興味深く、もっと聞いていたかったなぁというのが正直なところ。
留学生のお二人の研究していることは、日本人である自分よりうーんと難しいところにあり、本当に色んなことを知っていて、彼女たちの瞳に吸い込まれそうになりながら、楽屋でも会場でも目が離せなくなった。あぁーなんて賢いのだろう。
あらさんの、フィンランドの国が子供達をみんなで育てようという感じがするというお話も素敵だった。
最初で最後かもしれない親子共演?!は、昔からなんでも自分で決めて自分で頑張って進んで生きてきた娘はフィンランド留学の一年は彼女のいろんな力になったんだなぁと実感した。母としてというよりは第三者的な目線で客観的に聞く事ができ楽しめたが、娘は私の演奏中手に汗を握っていたということで、なんだかこの辺の親子のバランスも笑い話だ。
そして、この素敵なヒンメリがこの会場を飾った。山本睦子さん作。ヒンメリは麦で出来ていて、まるでヌメ革が飴色になるように、麦も黄金色だった。本当に素敵で、家の中に飾ったらどうなるか妄想をして楽しんだ。素晴らしい作品!!
フィンランドの暮らし、教育、福祉、、政治、どれも興味深いものであった。ちょうどこのイベントの数日前に34歳の女性首相誕生が話題となったが、留学生の2人は、その事がいろんな国で報道されたことに驚いたというから苦笑いしてしまった。女性?34歳?そこに注目される事自体彼女達にとって不思議な感覚なのだろうと思う。日本の政治のカビ臭さや、政治力という言葉の存在、自分も含まれるであろう我々世代や若者達の無関心さ、諦め…そして、優しさやゆとり、色んなことをとっても幸福度が世界一のフィンランドに追いつく気はしなかった。もっともっと知りたいと思ったフィンランド。そしていってみたいと思ったフィンランド。ゴールデンウィークシーズンと夏にフィンランド人がまた我が家にやってくる。娘を通して世界が広がる。ありがたい。旅に出たいわくわく虫が心の中で動き出している。
声をかけていただき、感謝で締めくくるお仕事。ありがとうございました!!
年明けのコンサートは、9日。
エルプラザのホールにて。
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