水戸黄門と祖父
冒頭に登場するのは、母の父。
私の祖父の話。
昨日祖父の誕生日だった。
生きていれば100歳。
Lakuraの蔵よりひとつ下ということになる。
そうかぁ。そんなに昔に生まれたんだぁ。
と、しみじみ。
68歳という若さで去っていってしまったが、随分思い出は多く濃い。
15年間しか知らない祖父。
転勤族で最後は弟子屈町に家を建て、美しい庭を作っていた。庭の豆をとってきて、豆をさやから取り出すのが私の仕事。
決まって夕方になると、祖父は晩酌を始めながら水戸黄門を見る。
何が面白いのかなぁと思いながら見ているうちに、もともとウルトラマンなど戦隊ものが好きだった子供の私は正義が最後に勝つその気持ち良さの共通点を見出してしまい祖父と楽しむようになった。
正義が勝つ。
悪は滅びる。
どんなにスリリングでも、怖くても必ず最後は安堵する。それを覆された洋画に心から怯えた日もある。
オカルト映画でハラハラドキドキが続き最後はやれやれと思ってエンドロールが流れる中庭から手が出た。なんとも言えぬ後味の悪さと再びおとずれる恐怖に悩まされた幼少期。なんの映画か忘れてしまったけれど悪は滅びるのではないのか?と、くすぶってしまった。
さまざまな分野のさまざまな悪を、人のせいにしていないかな?ちゃんと自分で決めているかな?右にならえで惑わされたり疑問を持たずに流されたりしていないかな?責任を他人に取らせようとしていないかな?責任は自分で取るものだから、それに沿った生き方を選ばなければならない。
色んな確認を自分でしながら、水戸黄門と
祖父を想う。
おじいちゃんおめでとう。
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