タカラモノ

店先のバラが巨大化しすぎて、少し方向を整えることにした。
その相談をしたところ、心優しいやんちゃな2番目のアニキの車から出てきたのがこれ。
浮き玉。
砂浜で見つけたガラス石を思い出した。
これあげる。と、無造作に手のひらにポンとのせられた。
懐かしい子供の時のワクワク感が走って笑顔になった。
タカラモノという名がふさわしいガラス玉だ。
トムソーヤ、ハックルベリン、赤毛のアン、大草原の小さな家にワクワクした幼少期にタイムスリップ。
あの時代を振り返って、色んなことを後回しにし、便利さに頼り、人任せにしてきた事を考え償う時間に胸を痛める。
自然から学ぶことは大きい。
小さなワイルドガーデンひとつ見ても自分の小ささ、無力さを目の当たりにする。
実際、今は何ができるのか考えても考えても答えらしきものが出ずにいる。
このガラス玉をのぞいて見て、何か答えが見つかるヒントがあるんじゃないかと思った。

嫌なことをいい事にしちゃうが特技の私も、今、とっておきの方法はまだ思いつかない。
でも、あきらめず考えろ考えろ私。
「君は表現者だ。表現することを忘れないでください。」低音の電話の向こう側の言葉に少しヒントを得る。
人のせいにして人を攻撃するような事は絶対にするつもりはなく、自分で考えて自然と共に優しく穏やかにそして強く生きたいなと強く思う。

どうか皆さんご無事で。

Lákura

1919年。札幌市すすきのの片隅で「質屋」として建てられた。2010年初夏。 煉瓦のグラデーションが美しいこの蔵は、Lákura分室としてオープンし、104年経った。(2003年新札幌でLákuraはオープンし、今年20周年を迎えた。)蔵ノ中デ宝サガシ。 服と食と音楽と♪ ビーフシチュー。今日も、笑い声とともに。 長屋的selectshop Lákura 。あなたの暮らしに寄り添えますように。